【カテゴリ】
資源ベース論(RBV)に基づくVRIO分析
【難易度】
初心者
【設問】
企業の経営資源(リソース)が持続的な競争優位をもたらすかどうかを評価する「VRIO分析」において、最初のステップである「V(Value:経済価値)」の定義として、最も適切なものはどれですか。
【選択肢】
ア その経営資源を保有している企業が少なく、市場において希少性が高いこと
イ その経営資源を他社が模倣しようとした際、多大なコストや時間がかかること
ウ その経営資源を活用することで、外部環境の脅威を無力化、または機会を適切に捉えることができること
エ その経営資源を最大限に活用するために、組織的な体制や管理フローが整備されていること
【正解】
ウ
【詳細解説】
なぜ選択肢「ウ」が正解なのか
VRIO分析は、Jay B. Barney(ジェイ・B・バーニー)教授によって提唱されたフレームワークです。 最初の評価基準である「Value(経済価値)」は、その企業が持つ経営資源が、外部環境における「機会」を活かしたり、あるいは「脅威」を中和したりするのに役立つかどうかを問い、ビジネス上の価値を生んでいるかを判断します。価値がないリソースは、競争上の「不経済(弱み)」とみなされます。
理論的背景
VRIOは、以下の4つの問いに順番に答えていくことで、企業の強みを評価します。
- V(Value):経済価値はあるか?
- R(Rarity):希少性はあるか?(持っているのは自社だけか?)
- I(Imitability):模倣困難性はあるか?(他社は真似しにくいか?)
- O(Organization):組織的体制は整っているか?(使いこなせているか?)
実務における活用のポイントや留意点
どんなに高度な技術や優れた設備を持っていても、それが顧客のニーズを満たさず、収益に結びつかなければ「Value」があるとは言えません。実務ではまず「このリソースは、現在の市場環境において利益を生む力があるか?」という冷徹な視点で評価することが、戦略策定の第一歩となります。
注意事項
情報の活用は自己責任で: 本検定で学ぶ戦略フレームワークや知識は、ビジネスの成功を確約するものではありません。実際の経営や業務への適用は、ご自身の判断と責任において行ってください。 ルールそのものが一変する可能性があるため、常に最新の動向を注視してください。自分で情報を調べに行くのも経営ストラテジストのスキルです。


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